顔の骨を切って固定する両顎手術(オルソグナシック手術)、頬骨縮小、輪郭形成などの整形手術は、劇的な変化をもたらすため人気のある施術です。

 

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しかし、これらの手術後には、チタンピンやプレートが骨に残る場合があります。

 

では、顔に金属ピンが残っている状態で、HIFU(ウルセラ・シュリンク・リニアジー)や高周波(サーマクール・オリジオ・ボリューマー)といった皮膚科の施術を受けても問題ないのでしょうか?


また、注意すべき施術にはどのようなものがあるのでしょうか?


整形手術を受けると必ず金属ピンが入るの?

 

整形外科や形成外科で使用される金属のほとんどは、チタンまたはチタン合金です。


チタンが選ばれる理由は以下の通りです。

 

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腐食しにくい(錆びにくい)
生体適合性が高い(異物反応や免疫拒絶反応を引き起こしにくい)
非磁性(磁気を帯びないため、体内にあってもMRIを受けられる)

 

最近では、チタンの代わりに「オステオトランス(OSTEOTRANS)」と呼ばれるプレートが使用されることも増えてきました。

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これは骨と似た成分で作られた高分子化合物で、

時間が経つと自然に溶けて体内に残らないという特徴があります。

そのため、整形手術後に金属ピンが入っていないケースもあります。

 

▶ 事前に手術を受けた病院で使用したプレートの種類を確認し、もし金属ピンが体内に残っている場合は、皮膚科の施術前に必ず医師に伝えましょう。


整形手術後のウルセラ・サーマクールについて

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顔にチタンピンが残っている場合、HIFU(高密度焦点式超音波)や単極性高周波の施術には注意が必要です。

 

施術名 代表的な機器
HIFU ウルセラ、シュリンク、リニアジー
単極性高周波 サーマクール、オリジオ、ボリューマー

 

⚠️ なぜHIFUや単極性高周波は注意が必要なの?

  • HIFU単極性高周波は、施術の深さが4mm以上に達し、骨までエネルギーが届くことがあります。
  • 金属ピンやプレートは、皮膚組織よりも熱を吸収しやすいため、火傷(やけど)やプレートの損傷につながる可能性があります。

 

▶ HIFUや高周波の施術が完全に禁止されるわけではありませんが、施術時にプレートのある部位を避けて行う必要があります。


そのため、皮膚科の施術を受ける際は、整形手術の履歴を必ず医師に伝えましょう。


バイポーラ(双極性)高周波は大丈夫?

施術の種類 代表的な機器 注意点
針付き高周波(RF) ポテンツァ、シークレット、バーチャRF 深さが浅いため比較的安全
双極性高周波 インモード、ポテンツァDDR/DIA プレートが深部にある場合は問題なし

 

バイポーラ高周波(双極性高周波)は、比較的浅い層にエネルギーを伝えるため、深部のプレートに影響を与えることは少ないとされています。そのため、通常の施術であれば問題なく受けることが可能です。

 

しかし、インモードは脂肪層に熱を長時間保持するため、金属プレートを加熱する可能性があるため注意が必要です。

 

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その他、注意が必要な施術は?

施術名 代表的な機器 注意点
ソフウェーブ ソフウェーブ 高周波エネルギーが深部まで到達
アクセントプライム チューンフェイス、チューンボディ、チューンライナー 脂肪層に熱を長時間保持

 

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最近登場したソフウェーブも高周波施術の一種であり、エネルギーが深部まで到達するため、金属ピンがある場合は注意が必要です。

 

また、アクセントプライム(チューンフェイス・チューンボディ・チューンライナー)も、インモードと同様に熱を脂肪層に長時間保持するため、施術前に医師と相談することをおすすめします。

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レーザー施術は大丈夫?

レーザー名 注意点
Nd:YAGレーザー(ロングパルス) 深度4mm以上に達する可能性があり、金属ピンを加熱する可能性がある
チタニウムレーザー 深部まで熱を伝えるため、金属ピンがある部分には注意が必要

特にNd:YAGレーザーのロングパルスは、深部までエネルギーが届く可能性があるため、金属ピンの加熱リスクがあります。

 

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また、チタニウムレーザーも深部に熱を伝えやすいため、プレートのある部位への施術は避けるべきです。


まとめ

  1. 整形手術後、金属ピンが残っている場合は、事前に皮膚科医に伝えることが重要
  2. HIFU(ウルセラ・シュリンク)や単極性高周波(サーマクール)はプレートの加熱リスクがあるため注意が必要
  3. バイポーラ(双極性)高周波や針付き高周波は比較的安全だが、インモードのような熱を長時間保持する施術には注意
  4. Nd:YAGレーザーやチタニウムレーザーは深部まで熱を伝えるため、金属ピンのある部分の施術は避けるべき

 

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整形手術後の美容施術を検討している方は、自分の体内に金属ピンが残っているかを確認し、医師としっかり相談した上で安全な施術を受けるようにしましょう。

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